【現役ノマドが解説】ノマドワーカーとはどういう意味?名前の由来やフリーランスとの違いとは
フリーランスやリモートワークとかと違うの?
そもそもノマドってどういう意味なのか教えてほしい。
このような疑問に答えます。
令和の時代に突入し、IT技術の進歩や5Gの実用化にともない、インターネットを駆使した働き方がより注目されるようになりました。
その恩恵を受け、在宅ワークやリモートワーク、テレワークなど、時代に合った新しい働き方が注目されています。
今回は、その中でもノマドワーカーと呼ばれる人についてご紹介します。
- ノマドワーカーとは?どのような人を言うの?
- ノマドワーカーとフリーランスとの違い
- ノマドに関係する本や映画を3つ紹介
この記事は「ノマドとは何?」と思っている方や、ノマドに興味がある方の参考になりますので、ぜひじっくりとご覧ください。
目次をタップで移動
ノマドワーカーとは?どのような人を言うの?
ノマドワーカーとは、英語の「nomad(ノマド)」という言葉に、「worker(ワーカー)」をつなげた言葉で、「ノマドワーカー(nomadworker)」と呼びます。
完結に言うと「特定の場所に縛られず、好きな場所で働いている人」ということです。
もう少し詳しく説明すると、
主にIT機器を駆使して働いているので、デジタルノマドなんて呼ばれ方もしています。
「パソコン1台でどこでも仕事ができる」といったライフスタイルに憧れて、ノマドワーカーになる人も多く存在します。
ノマドワーカーの特徴3つ
- 決められた住居が存在しない
- 定住せずに国内外を転々と移動している
- パソコンやスマホなどIT機器を使って稼げる仕事をしている
上記3つが当てはまれば、完全にノマドワーカーですね。
この投稿をInstagramで見る
海外にいると、上記のような外国人のノマドワーカーがプールサイドやビーチ沿い、カフェなどでパソコン作業しているのをよく見かけます。
ノマドワーカーの職種や仕事に関しては、下記を参考にどうぞ。
ノマド(nomad)の意味や語源
ノマドという言葉は、日本語で「遊牧民や放浪者」という意味になり、語源としては英語の「nomad」や、フランス語の「nomade」からきています。
本来は民族学・文化人類学で使われる用語として、
という意味合いがあり、ジプシーのような移動生活者とも似ています。
つまり、一定の場所で暮らす住民とは、真逆の人間のことですね。
ジプシー(gypsy)は、一般にはヨーロッパ(欧州)で生活している移動型民族を指す民族名。転じて、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉ともなっている。
引用:wikipedia
日本のノマドワーカー人口はどのくらい
正確な人数は分かりませんが、日本では1〜5万人くらいはノマドワーカーがいるのではないでしょうか。(あくまで憶測です。)
ランサーズが行った、「フリーランス実態調査 2021」では、2021年の時点で1670万人(労働人口の24%)がフリーランスとして仕事をしているとされています。
これだけフリーランス人口がいるのであれば、0.2%〜0.3%くらいはノマドワーカーが存在していてもおかしくはないでしょう。
近年はIT技術の進歩によって、オフィスを持たずにどこでも仕事ができる環境が整ってきているので、ノマドワーカーになる人は年々増加しているのは確かです。
カフェでパソコンをいじってる人がノマドとは限らない
よくある間違いとして、スタバなどのカフェでパソコン開いている人を「ノマドワーカー」と呼ぶ人がいますが、必ずしもカフェで作業している人がノマドワーカーとは限りません。
カフェでパソコン開いている人は、下記のように理由が様々です。
- 営業の移動中に急な仕事が入り、仕方なく作業している人
- 持ち帰り残業をカフェでする人
- 勉強をしたり、動画を見て時間を潰している人
- 学校の課題を作成している人
- カフェでパソコンを開くのが意識高いと思っている人
冒頭でも説明してますが、「場所に縛られない働き方をしている人」がノマドワーカーなので、仕方なくカフェに立ち寄って仕事や勉強している人は、別の属性の人でしょう。
ノマドワーカーとフリーランスとの違いとは
世間では「ノマドワーカー = フリーランス」と思われているかもしれませんが、ノマドワーカーとフリーランスでは意味が異なります。
ノマドワーカーとは「生き方」であり、フリーランスとは「働き方」を示す言葉なので、そもそもの意味が違います。
ノマドワーカーとフリーランスの意味
- ノマドワーカー:世界中どこでも好きな場所で働くライフスタイル
- フリーランス:会社や団体に属さず、個人で仕事を請け負う働き方
たとえば、フリーランスとして働いているけど、自宅が事務所だったり、企業に常駐して仕事をしている人は、ただのフリーランス。
フリーランスだけど定期的に住む場所を移動しながら、流れ着いた土地で仕事をしてる人はノマドワーカーです。
似たような言葉で「リモートワーク」や「テレワーク」など在宅で働く仕組みもありますが、どちらも基本的には会社との雇用契約があります。
出社義務や、会議などの打ち合わせによって、住む場所が完全に自由にはならないことが多く、ノマドワーカーとは呼べないでしょう。
会社員でもノマドワーカーになれる
会社との雇用契約があるとノマドは難しいとお話しましたが、実は会社員でありながらノマドワーカーになることも可能です。
職種や業種によるかもしれませんが、会社員でも雇用契約条件によってノマドワーカーになれます。
実際にどのような契約条件だったかというと、「週40時間の労働は必須(1日8時間) + 会議は全てリモート」です。
仕事をこなしてさえいれば、どこで働いていようが何時に仕事してようがOKということです。
働いている会社によりますが、交渉次第でなんとでもなりますよ。
ノマドがよくわかる本や映画【厳選3つ】
ノマドには興味があるけど、具体的にどういう生き方をしてるのか、もっと深く知りたい人向けに、おすすめの映画や書籍をご紹介します。
書籍①:モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには
日本のノマド先駆者ともいえる、本田直之さんと四角大輔さんのお二人が書いた「モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには」は、ノマドワーカーを語るうえで、絶対に読んでおきたい1冊です。
テクノロジーが進化し続けるこれからの時代、誰でもノマドワーカーのような働き方ができる可能性を教えてくれています。
書籍②:ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
モバイルボヘミアンの著者でもあり「レバレッジシリーズ」の本田直之さんが、2012年に出版したノマドワークに関する書籍。
ノマドライフを送るための基本的心構えから、具体的な仕事・金銭・思考などを学べます。
映画:ノマドランド
アメリカのリアルノマドを取材し、映画化されたノマドランド。
キャンピングカーで移動しながら働き、細々と生きる人間模様が描かれています。
ノマドランドの映画は、U-NEXTやAmazonプライムビデオで見ることができますよ。
ちなみに、原作は「ノマド 漂流する高齢労働者たち」という書籍です。
ノマドワーカーとは「ライフスタイル」のこと
記事のポイントまとめると
- ノマドワーカーとは「特定の場所に縛られず、好きな場所で働いている人」
- ノマドワーカーとは「生き方」なので、フリーランスでいう「働き方」とは違う
- IT機器を駆使して働くので、デジタルノマドとも呼ばれている
このようになります。
制約が少なく、縛られない生活を求める人にとっては、ノマドワーカーはとても魅力的に感じるかと思います。
世の中の変化は急激に加速しているので、今後さらに自由な生き方や働き方にシフトする人は増加すると予想されます。
これからノマドライフを始めようとしてる方にとっては、IT技術が発達した今の時代が、ちょうど良いタイミングかもしれません。